生産スケジューラ導入成功の秘訣~成功のための5ステップ~
2021.04.22A1:生産計画・スケジューリング生産スケジューラ導入を検討する際、考えておくべきポイントや導入の手順など、迷ってしまうことは多いと思います。
しかし、よくわからないまま導入を進めてしまうと失敗につながりかねません。
導入費用や労力を考えれば、できるかぎりスムーズな導入を行いたいところです。
今回は生産スケジューラ導入成功のために、押さえておきたい5つのステップをご紹介させていただきます。
生産スケジューラ導入成功の秘訣
1)導入の目的・目標を明確にする
導入の目的・目標がぼんやりとしたままでは、適切な生産スケジューラを選択することができません。
導入成功のためには、「なぜ導入するのか」「何を実現したいのか」を明確する必要があります。
目的・目標を明確化させるために、現状の業務が抱える課題、既存システムの問題点を洗い出しましょう。
さらに、導入に関わる部門だけで決めるのではなく、経営層や他部門にヒアリングを行うことも大切です。
2)自社に適した生産スケジューラを選択する
生産スケジューラにはさまざまな種類があります。できることに違いがあるため、自社の業務計画に合ったものを選びましょう。
生産スケジューラはあくまで支援ツールです。
導入目的に合った機能を持つ生産スケジューラを選択しないと、期待した効果を得ることはできません。
3)経験豊富な導入パートナーを選択する
社内にシステムの導入を行える人がいれば問題ありませんが、そうでない場合、今までになかったシステムを導入するのは大変な作業です。
導入成功のためには、経験豊富な導入パートナー(システムの導入などを請け負うコンサルタント)の支援を受けましょう。
生産スケジューラは導入自体が目的なのではなく、業務遂行のため使用するのが目的です。そのため、業務に必要な機能を設定しなければなりません。この作業を適切に行わないと、せっかくのツールも使われなくなってしまいます。
4)現実と理想の中間でシステムを設定する
生産スケジューラも万能ではないため、実現可能な導入目標を立てることが大切です。
理想の状態をイメージすることは重要です。
しかし、目標が理想に引っ張られるあまり現実離れしてしまっては、導入はうまくいきません。
適切な範囲で目標を設定するために、業務に関連する情報は整理しておきましょう。
生産スケジューラ自体の機能概要を把握しておくことも忘れてはいけません。
その上で、生産スケジューラの利用範囲を明確化していきます。
また、一度立てた目標を途中で変更するのもよくありません。
目標がブレてしまうと混乱を招くことになります。
5)優先度の高いものから導入し、その後拡張していく
最初からすべての機能を導入するのではなく、導入する機能に優先順位を付けましょう。
そして、まずは優先順位の高いものから最小限の導入を行います。
これをステップ導入と呼びます。
その後、計画範囲の拡張や機能拡張を順次行っていきましょう。
こちらはスパイラル導入という方法です。導入成功のためには、このように少しずつ段階を経ることで大切です。
おわりに
以上、生産スケジューラ導入成功のための5ステップについて説明してまいりました。
ご説明した内容を簡単にまとめると、
生産スケジューラ導入成功の秘訣としては、以下の5つがあります。
1)導入の目的・目標を明確にする
導入成功のためには、「なぜ導入するのか」「何を実現したいのか」を明確する必要があります。
2)自社に適した生産スケジューラを選択する
生産スケジューラにはさまざまな種類があり、できることに違いがあるため、自社の業務計画に合ったものを選びましょう。
3)経験豊富な導入パートナーを選択する
導入成功のためには、経験豊富な導入パートナー(システムの導入などを請け負うコンサルタント)の支援を受けましょう。
4)現実と理想の中間でシステムを設定する
生産スケジューラも万能ではないため、実現可能な導入目標を立てることが大切です。
5)優先度の高いものから導入し、その後拡張していく
最初からすべての機能を導入するのではなく、導入する機能に優先順位を付けましょう。

コラム編集部

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