MPS(基準生産計画)をExcelで作成するのは限界がある?MPSを最適化する方法とは!
2023.03.15A0 生産管理 , S07:基準生産計画(MPS)を最適化したい基幹システムや生産管理システムを導入していればMRPを実行するために、MPS(基準生産計画)を立てる必要があります。MPSとは、「需要と手持ちの在庫からどの製品をいくつ作ればよいかを計算した生産計画」のことです。
効率よく生産するにはMPSの正確さが重要となります。しかし、多品種化などの影響によりMPSを立てることは難度が高いのが現状です。
Excelでは難しい生産能力を加味したMPS
SAPをはじめとする基幹システムだとマスタに生産設備の情報がなく、生産能力を加味した計画はできません。中にはExcelを使って設備別のMPSを立てている企業もあると思いますが、その場合には人手で負荷と生産数の山崩しをします。
仮にタイヤを製造する工場があったとします。A製品は受注状況と在庫、ロットサイズを考慮して1日に10,000本生産する計画を立てました。工場に2つある機械の生産能力はそれぞれ6,000本/日のため、1号機と2号機でそれぞれ5,000本を作れば十分に計画を遂行できそうです。
しかし、A製品の他にB製品を1日に6,000本作らなければいけなくなりました。B製品6,000本を2号機に割り当ててしまえば、A製品は6,000本しか作れないため、残りの本数はその前日までに割り振るしかありません。
この例では2種類だけですが、現実には多種多様な製品を取り扱っています。Excelで自社の生産能力を加味しながら負荷と生産数を平準化するのは難しく、生産計画のネックとなっていました。
MPSを正確に立てられるSolver
残念ながら、これまでのMPSは生産能力の限界を考慮できませんでしたが、今回そこに焦点を当てたのがAsprovaのオプションであるSolverです。
Solverは製造現場のキャパシティを考慮しながらMPSを自動的に最適化します。具体的には納期遅れや欠品を起こさないように日々の生産数を最適化し、負荷の平準化と量の平準化まで行います。
実現できる要件としては、
・需要に対して欠品させない
・安全在庫を確保する
・品目ごとの生産数量を平準化
・期間内の日ごと・資源ごとの負荷を平準化
・資源間の負荷平準化
・残業時間最小化
・段取り最小化
などです。
ソリューションセミナーやナレッジセンターで詳しい解説をしていますので、MPSから最適な生産計画を立案したい方はご確認ください。
(了)
コラム編集部
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