生産管理の基本~シックスシグマとは?~

2021.01.14A0 生産管理

シックスシグマ

シックスシグマとは何か。

シックスシグマの関連用語「COQP」・「DMAIC」とは何か。

これらをご説明します。

 

シックスシグマとは

シックスシグマとは、ビジネスプロセスを極めてバラつきが小さい状態にする目的で運用される経営・品質管理の手法です。

ミスやロスを限りなくゼロに近づけることが、シックスシグマの命題です。

 

シグマとは

統計学用語で、標準偏差のことを「シグマ」と呼びます。

簡単に言うと、平均からどれくらいバラつきがあるのかを示すものがシグマです。

 

シックスシグマの具体的な説明

100万回に3回、もしくは4回エラーが起こる。

この確率がシックスシグマです。

 

ちなみに、これがファイブシグマだと100万回に233回、フォーシグマだと100万回に6,240回エラーが起こることになります。

つまり、シックスシグマとはビジネス上のあらゆるエラーを100万回に3~4回以下のエラー回数に抑えるプロセス・システムを構築する管理手法だと言えます。

 

シックスシグマの基本ステップ

シックスシグマの基本ステップ

シックスシグマ手法は、以下の4つのステップに分かれています。

 

M:Measurement(測定)

A:Analysis(分析)

I:Improvement (改善)

C:Control(改善結果定着のための管理)

 

このステップは、それぞれの頭文字をとって「MAIC」と呼ばれます。

この4つのステップを経て、最終的にシックスシグマ基準の状態に達することを目指すのが、シックスシグマ手法です。

 

COPQとDMAIC

DMIC

シックスシグマ手法を理解するうえで、合わせて知っておきたい2つの用語が、COQPとDMAICです。

それぞれの内容について、見ていきましょう。

 

COQP

シックスシグマ手法を行う上で重視する基準。

それが、COQPです。

COQPとは、「Cost Of Poor Quality」の略語です。

つまり、品質が悪いことによって発生するコスト=COQPなのです。

このCOQPをどれだけ低くできるかを、シックスシグマ手法では重要視するのです。

加工品を手直ししたり社外に流出した際のコストと直ちにラインを停止し品質改善をしたりするのとでは、シックスシグマでは後者をより大切だと考えます。

 

DMAIC

「Plan Do Check Actin」からなるPDCAは有名です。

シックスシグマ手法におけるPDCAと同様のものが、DMAICなのです。

 

DMAICは、シックスシグマ手法同様、それを構成するステップの頭文字で構成されています。

 

D:Define(課題決定)

M:Measure(現状把握)

A:Analysis(課題分析)

I:Improve(解決策の実施)

C:Control(維持管理)

 

この5つのステップにより、シックスシグマは運用されます。

 

DMAICの中でも特に、

M:Measure(現状把握)

A:Analysis(課題分析)

に時間を割く傾向があります。

 

それは、DMAICでは事実やデータに基づいた解析・要因分析が特に重要だからです。

 

おわりに

以上、シックスシグマについてご説明しました。

ご説明した内容を簡単にまとめると、

 

シグマとは、統計学用語で、標準偏差のこと。

平均からどれくらいバラつきがあるのかを示すものです。

 

シックスシグマとは、100万回に3回、もしくは4回エラーが起こる確率のことです。

ビジネスプロセスを極めてバラつきが小さい状態にする目的で運用される経営・品質管理の手法のことを、シックスシグマ(手法)と言います。

 

シックスシグマは、いくつかのステップに分かれます。

M:Measurement(測定)

A:Analysis(分析)

I:Improvement (改善)

C:Control(改善結果定着のための管理)

 

このステップは、それぞれの頭文字をとって「MAIC」と呼ばれます。

 

シックスシグマ手法を理解するうえで、合わせて知っておきたい2つの用語が、COQPとDMAICです。

 

COQPとは、「Cost Of Poor Quality」の略語です。

つまり、品質が悪いことによって発生するコスト=COQPです。

 

DMAICとは、シックスシグマ手法におけるPDCAと同様のもののことです。

PDCAが、「Plan」・「Do」・「Check」・「Action」で成り立っているように、

DMAICは、以下の5つで成り立っています。

D:Define(課題決定)

M:Measure(現状把握)

A:Analysis(課題分析)

I:Improve(解決策の実施)

C:Control(維持管理)

 

以上、シックスシグマについて、ご説明しました。

 

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