オフィスケイ・川上渉さんの「平準化」挑戦記 ~Solverで工場全体の最適化を目指す

2022.07.27S01:組立ラインの投入順序を最適化したい , X2:販売パートナーインタビュー

ビジネスパートナー会 川上渉さんに聞く

 オフィスケイの経営者でITコンサルタントの川上渉(かわかみ・わたる)さんに、生産スケジューラ「Asprova」と、新たなオプション機能である「Solver」のことを伺いました。川上さんは長年アスプローバ社のビジネスパートナーをされており、Solverについては開発当初から関わってきました。現場での高い評価、そして将来の大きな可能性についても語っていただきました。

- ご自身のキャリアを教えてください

 システムエンジニアとして10数年の経験を積み、1999年に独立しました。会社は富山県高岡市が本拠地ですが、現在は大阪に駐在して仕事をしています。ITコンサルタントが主体で、経営コンサル的なこともやってきました。独立してまもない時期からアスプローバ社の製品を扱っています。ここ10年は、生産スケジューラ「Asprova」が、当社の柱となっています。

標準ロジックでは無理

- Solverについてはいかがでしょう

 すごさを感じたのは、生産の平準化ですね。組み立てラインでは、難しいものの生産が連続するとラインが止まってしまうので、難しいもの、簡単なもの、と代わる代わる流したい。従来のAsprovaでは、その機能がなく、Asprovaの標準ロジックで一生懸命やりましたが、種類が6つ、7つと増えると、どうしてもくっついてしまうのです。標準ロジックでやるのは無理だとあきらめていたところ、Solverを使ったら、非常にうまくいきました。シミュレーションを見せたところ、お客さまの評価も高かったですね。まだSolverが出始めの2020年のころです。

 納期と段取り(生産設備の交換)の両立についても役に立ちます。生産はまとめたいが、納期遅れは避けたい。平準化よりむしろこちらの方が、どこの生産現場にも共通する課題です。それをロジックでやると、毎日ロジックをいじらなくてはならないのです。納期を優先すると現場の負荷が過大になりがちです。やってもやっても追いつかない。それがSolverで大きく改善されたのです。

工場全体の最適化へ

- 課題はどんなところにありますか

 正直、人が組んでできた生産計画から見ると「ちょっとここは」と感じることもありますが、全体でみると、格段によくなっている。お客さんは内心、これまでのノウハウに基づいた手計画の方がいいと思っているのです。でもSolverによって、もっといいのがストレートに出てくる、そして工数が削減できるということを知ってもらわなくてはなりません。現場レベルだけでなく、経営レベルに、実際のところを見てもらい、改善できることをアピールしたいですね。

 そして生産計画に割いていた労力を、さらに高いレベルへの挑戦に向けることができるはずです。たとえば、在庫をどこまで削減できるか、といったことです。

 今後は納期、段取り、在庫など総合的にすべて最適化するシステムに発展したらすばらしいと思います。安全在庫量を示したり、適正なロットサイズを示したり。これはもうMRP(資材所要量計画)の領域かもしれません。工場全体のMRPは動作が遅いし、ちょっとした変更でも費用がかかる。Solverの能力なら、MRPを代替する可能性があると思っています。

 さらに需要予測と実需のずれから予測をやり直すことが、リアルタイムでできるようになるかもしれません。夢はどんどん広がります。


(了)


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技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
タグ : 平準化