Solverで生産スケジューリングを最適化する方法とは?ハブ・松下岳さんが語る導入のコツ

2022.07.19S0: Solverオプション(最適化) , X2:販売パートナーインタビュー

ビジネスパートナー会 松下岳さんに聞く

浜松を拠点とする株式会社ハブの経営者、松下岳(まつした・たかし)さんに、生産スケジューラ「Asprova」と、新たなオプション機能である「Solver」のことを伺いました。同社は長年アスプローバ社のビジネスパートナーをされており、Solver導入においても、草分け的な存在です。松下さんは生産現場と日々接し、その感触を肌で知っています。Solverが早期にめざましい成果を上げていること、費用の面でも負担が少ないことをお話されています。

- 株式会社ハブの概要と主な対象業種を教えてください

 主柱の事業は、生産計画業務の改善のお手伝いです。静岡県と東海3県が主な営業先で、業種はやはり自動車関連が多いですね。

- アスプローバとの出会いは、先代からと伺っています。

 大変長い付き合いになります。もう27~28年になるでしょうか。創業者である私の父が、アスプローバ創業者の高橋邦芳さんと知り合い、スケジューラの導入の仕事を始めました。ITソリューション全般、人材派遣など多様な事業を展開してきたのですが、リーマンショックの頃、経営が厳しくなり、「選択と集中」を図りました。それからはAsprova1本で行こうと決め、現在に至っています。

いいものができるのは当然

- Solverの客先での評判はいかがでしょう

 満足度が高いですね。お客さまが在庫、段取り、納期の両立という高い壁にあたったとき、Solverを提案したところ、1回目の結果で、短期で実運用できる水準に達したと評価されました。

 初めは組み立ての工程にSolverを導入しました。さらに熱処理の工程でも。悩んでいた組み合わせ問題について、いい結果が得られています。Solverは、計算を何十万回も繰り返すのですから、いいものができるのはわかりきっています。こうした仕組みにお客さまが興味を持ってくれるのは確実です。そしてデモをやるとすぐによさがわかってもらえます。

 さらに利点として、われわれの工数が減り、楽させてもらえるということもあります。

 従来の標準機能のスケジューラは、一発勝負です。その日よくても、次の日悪いということがあります。Solverは短期で安くできるので、メリットが多い。これからSolver100%になっていくのではないでしょうか。

- 課題はどんなところにありますか

 今後の期待は、複数工程への対処です。一つの工程についてはよい計画ができるのですが、複数工程の場合、単一工程の時のようなスピード感をもって、よい結果が得られるかどうか、この点についてはまだわかりません。

 プロジェクトを推進していくうえで感じたことは、標準機能とSolverの役割分担がわからず、代理店とアスプローバ社と、どっちに相談していいか分かりづらい点があります。標準機能についてはアスプローバが答えてくれるけれど、われわれのやっていることとずれてくる場合があります。それについてお客さまが理解するのが大変かな、と感じました。

費用もお得なSolver

- 費用の面ではどう思いますか。今後の抱負もお願いします

 初期費用を抑え、使用料をいただくというシステムになっており、それがお客さまに提案しやすく、助かっています。お客さまの方も、生産計画は難易度が高く、手間と費用がかかるものだということは承知しています。お客さまには「苦労します。苦労しないと立ち上がりません」と初めにお伝えします。またプロジェクトの期間が延びる可能性や、使用料がかかるということについてもお話します。ある程度長い目でみたら、Solverの場合、とてもお得感があると思います。

 Solver導入は、製造現場の強みとなります。これまで情報交換程度しかしてこなかった客先に対しても、これから積極的に動いていきたいと考えています。


(了)


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技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
タグ : 熱処理工程