期間別生産計画(大日程・中日程・小日程)はどうやって立てる?

2020.11.30生産管理 , 生産計画
日程の計画

安定した生産管理を行う上で、日程計画は重要です。重要度を理解しているつもりでも、日々の業務に追われる管理職の方々は、日程計画を軽視してスケジューリングを行うことも少なくないでしょう。適切な生産管理を立てなければ、在庫不足や適切な作業員の配置、納期に間に合わないなどの不具合が出てしまいます。生産業務の効率化には、日程計画は必要不可欠です。

そこで、生産管理において重要な期間別生産計画の立て方を、大日程・中日程・小日程に分けてご紹介します。「安定した生産を実現したい」「長期短期の生産計画はどうやって立てる?」という方は、ぜひ当コラムをご参照ください。

【目次】
■「期間別生産計画」とは?分け方をご紹介!
・生産スケジューラの必要性
■大日程計画の立て方
■中日程計画の立て方
■小日程計画の立て方
■計画作成を自動化!「Asprova」のススメ
■「期間別生産計画」を立てる際の注意点
■生産計画は「安定した製造」を実現するキーポイント

「期間別生産計画」とは?分け方をご紹介!

大日程計画 6ヶ月から1年(または数年)の長期的な生産・戦略に関する計画
中日程計画 1ヶ月から6ヶ月の中期的な生産・戦略に関する計画
小日程計画 1週から1ヶ月の短期的な生産・戦略に関する計画

期間別管理計画とは、3つの生産計画(大日程計画・中日程計画・小日程計画)の総称です。企業や製造現場によっては生産計画の呼び方が異なるケースもありますが、当コラムではそれぞれ大日程計画・中日程計画・小日程計画で統一しています。

製品の欠品を避けるには、計画的に製造と補給を行い、需要を見ながら販売を行っていくのが理想です。このための予定表が、生産計画なのです。そのため、生産計画を立てる上では「期間」について考えることがとても重要なのです。だからこそ、期間別生産計画は「大日程計画」「中日程計画」「小日程計画」と期間によって分けて考える必要があります。

日本工業規格「JIS」では、期間別生産計画のことを「生産量と生産時期に関する計画」と定義されています。端的にいえば、「どの製品をいつ、どれだけ、いつまでに生産するのか」を計画する予定表という認識でも良いでしょう。

ちなみに、製品の生産計画そのものを立てる方法については別コラムでも詳しく解説しています。期間別生産計画の立て方を学ぶ前に、基本情報として「生産計画とは何か」を以下のページで把握しておきましょう。

⇒生産管理の基本 生産計画の立て方について

生産スケジューラの必要性

製品の生産計画は、以下のような問題発生を考慮した上で立てる必要があります。

  • 市場動向の分析結果を計画に取り入れるかを判断する
  • 人員計画と原価計画を連動させる
  • 製造過程での不良品発生時の対応を決める
  • 不良品の発生を防止する
  • 資材調達先の選定とコストを見直す

また、どのような製品を作る上でも生産計画は、「いつ」「何を」「どのくらい生産できるのか」といった情報が必須です。工場の生産量は、生産リードタイムや原材料の在庫状況、従業員の作業状況などさまざまな要因で変化します。細かい機能や特徴などは割愛しますが、生産スケジューラがあれば、生産リードタイムや材料の在庫状況などの可視化が可能です。

とりわけ生産スケジューラは、圧倒的に小日程計画の立案ツールとして使われることがほとんどです。3つの生産計画の中でも、「精度の高い小日程計画を素早く立案する」「短いサイクルで計画修正する」という用途においては、生産スケジューラが役立ちます。

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この生産スケジューラの基本情報については別ページで解説しているので、期間別管理計画を立てる前の基本情報としてご参照ください。事前に理解を深めておけば、期間別管理計画をよりスムーズに立てることにつながります。 以下の項からは、3つの生産計画別に期間別生産計画の立て方を解説しますが、わかりやすい図で表すと以下のようになります。

「期間別生産計画」の立て方
  大日程計画 中日程計画 小日程計画
計画の内容例 ・資金計画
・設備の導入計画
・長期的な人員計画
・現行製品の改良計画など
・実際の受注量
・週や日単位の生産量など
・工程別の作業内容
・従業員の作業スケジュールなど
計画の手順例 ・受注量や納品量の予測
・予測達成に向けた製造ライン
・人員配置の見直しなど
・原料・人員の手配
・工数計画など
・従業員の指示書作成
計画を立てる頻度 毎月 毎週 毎日

大日程計画の立て方

期間別生産計画の基本となるのが、「大日程計画」です。6ヶ月から1年の長期に渡る計画であることから、別名「長期の生産計画」と呼ばれています。過去の実績などのデータを基に、資金計画、設備の導入計画、長期的な人員計画、現行製品の改良計画などを行います。大日程計画を立てる具体的な手順は、受注量や納品量の予測→予測達成に向けた製造ライン・人員配置の見直しの順に行います。大日程計画は、通常毎月実施します。大日程計画の要となる需要予測は、過去のデータや市場調査の結果をもとに検討します。

中日程計画の立て方

中日程計画は、大日程計画を作成することで行います。中日程計画は、顧客から受注した内容によって実際の受注量、週や日単位の生産量などの計画を作成します。計画を立てるペースは毎週(または毎月)程度で、1ヶ月単位の内容で考えられることが多く「月次計画」と呼ばれることもあります。

中日程計画では、原料・人員の手配や工数計画などを行うため、「人員計画(シフト計画)」「月別生産計画」「部品・原材料の調達計画」「生産能力計画」などによって、構成されています。中日程計画の特徴として、毎週見直しをしながら、修正しながら実行していくことが多いという点が挙げられます。実際に受注したデータから製造量や製造ペースの計画も立案します。

小日程計画の立て方

小日程計画は、毎日の作業の予定を決めるものです。三種類の中で最も複雑化している計画です。効率的な製造指示を出さなければならないため、作成には十分な知識が必要とされます。小日程計画は、生産ラインや納期に効率的な方法、シフト、備品別の作業内容などの計画を行います。作業実績計画→作業の手配→外注の手配の順で行います。

よほど熟練したマネージャーでもなければ、全体の流れが把握できないため、これらの計画を綿密に立てるのは困難です。しかし、生産スケジューラがあれば、小日程計画を高速に精度高く立案し、短いサイクルで計画修正しやすくなります。繰り返しになりますが、期間別管理計画を立てる際は、事前に生産スケジューラの導入をご検討ください。

計画作成を自動化!「Asprova」のススメ

とはいえ、生産スケジューラの導入を検討する方の中には、「結局どの生産スケジューラを選ぶべき?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

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期間別生産計画に役立つ生産スケジューラとして、「Asprova」を推奨します。

Asprovaの強みは、資源(設備や人員)のキャパシティを超えないように作業を配置する「有限能力スケジューリング」である点です。可視化された工程情報や従業員の能力情報などを基に、最適かつ無理のない生産計画を自動で立案。大日程計画、中日程計画、小日程計画の3段階で計画を立案し、中・短期計画を連動させ、計画の変更にも迅速に対応します。

特に、小日程のスケジューリング精度や立案サイクルを上げたい企業は、Asprovaの導入を検討してみてはいかがでしょうか。以下の専用ページでは、Asprovaの機能や導入方法・成功事例を紹介しているため、少しでもご興味のある方は、まずはこちらをご覧ください。

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「期間別生産計画」を立てる際の注意点

大日程計画

期間別生産計画は、企業の利益達成に向けた作業効率化のため、期間別に分けて行います。しかし、計画通りに進めることは難しいため、期間別生産計画の作成時点で注意すべき点を知っておく必要があります。

例えば、期間別生産計画を立てる際には、「納期の変更」「品質トラブル」「世の中の流行り廃り」などの要因を考慮してください。なぜなら、どんなに綿密な生産計画であっても、「すべて計画どおりに生産が進む」というケースは稀です。急な増産や減産に対しては、「迅速な計画変更が求められる」という点を留意しておく必要があります。

生産スケジューラは、計画の立案を自動化できる機能が備わっている一方、予期せぬトラブルを予見して計画を変更できないという特徴もあります。生産計画を立てる際は、「これらの課題に対してどう向き合っていくか」という点を考慮するのが理想です。

生産計画は「安定した製造」を実現するキーポイント

期間別生産計画を構成する「大日程計画、中日程計画、小日程計画」は、安定した製造を実現するためのキーポイントです。

長期短期のどちらにしても、生産計画が曖昧だと「納期遅延」や「不良在庫」などを発生させやすくなるため、十分に注意してください。問題解決をおろそかにすると、企業の信頼性や利益の減少に直結してしまいます。どのような製品を生産するにしても、しっかり生産計画を立てておくことをおすすめします。しかし、熟練したマネージャーでもなければ、全体の流れを把握することは難しいため、これらの計画を綿密に立てるのは困難です。生産スケジューラがあれば、生産リードタイムや材料の在庫状況などを可視化でき、問題を解消しやすくなります。

安定した製造を実現するには、期間別生産計画をしっかり立てることが重要です。そのためには、生産スケジューラの活用がおすすめです。当コラムで紹介した生産スケジューラ「Asprova」は、「お試しで使ってみたい」という方に向けて無料体験版をご提供しています。この他、Asprovaの資料請求なども承っているので、詳しくは以下のお問い合わせページからお申し込みください。

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