Interview
顧客と歩んだ導入の軌跡 ――
8時間の計画業務が30分に。
現場改善の好循環も生まれて

Hanai Tomoyuki
花井 友幸
セールスマーケティングチーム
マネージャー
生産スケジューラーの導入において、一朝一夕の成功はありえない。顧客に寄り添った丁寧な提案と検証が重要である。そんな中、1本の導入から始まり、現在では50本以上の大規模展開へと成長した事例について、セールスマーケティングチームの花井氏にお話を伺いました。

デジタルマーケティングを起点に、顧客とパートナー企業の架け橋へ

まず、花井さんの仕事内容についてお伺いしてよろしいでしょうか?
花井 私は現在、セールスマーケティングチームに所属しています。なので、業務もマーケティングとセールスの二つに分けてお伝えした方がいいかと思います。まず、マーケティングは、弊社はWebをメインに活動しており、サイトの構築や改定が大きな仕事ですね。それ以外では、Google広告の出稿やSEO施策、それから展示会の出展なんかもやっています。
セールス活動もそこから派生する形でしょうか?
花井 はい。セールスは、まずセミナーの運営から始まって、そこの見込み顧客に対して製品説明やデモを行います。その後、お客様の検討に必要なプロトタイプの作成や、ライセンスの見積もりなどを行います。ただ、より深い部分である、実際の営業交渉やクロージングはパートナー企業さんにお任せしています。
パートナー企業様との連携の進め方について、もう少し詳しくお聞かせください。
花井 案件の温度感によって、進め方は大きく変わってきます。検討が十分に進んでいる案件だと、パートナー企業様に引き継いだ時点でプロトタイプ作成に入れるので、技術メンバー主体で進められます。一方、まだ具体化以前の案件の場合は、誘導を行います。一方で、パートナー企業様側から案件を紹介していただくこともありますので、新規パートナーの開拓も重要な業務の一つです。

検証から実装まで自社で挑戦。お客様の熱意に応えたい

セールスマーケティングチーム花井の写真
そんな花井さんが印象に残っているプロジェクトについて教えていただけますか?
花井 では、約10年前のある電子部品メーカーさんでの話をさせていただこうと思います。そちらはいわゆる大企業だったのですが、工場の一部門での検討だったこともあり、導入までが1年半ほどかかりました。このお客様が特徴的だったのは、通常なら導入支援ベンダーが検証データなどを作成するところを、お客様が要件整理から検証まで、すべて自社で少しずつ進められたことです。
なるほど。パートナー企業さんが入らない場合、花井さんたちにとっても大変な部分はあったかと思います。
花井 ええ。ただ私たちとしては、このお客様には大きなポテンシャルを感じていたので、『検証したい』『詳しく知りたい』というお客様の要望に対して、徹底的にサポートする方針を取りました。収益性は度外視してでも、可能な限りの支援を提供することが、結果的には重要だと考えたんです。それは、お客様の熱量に応えたいという気持ちと同時に、大企業にAsprovaを広く導入してもらうための戦略的な視点もありました。
その企業様での導入にはどんな課題があったのですか?
花井 最初、お客様側の希望として、Asprovaの機能を使い切ろうとする傾向がありました。自動化への期待が強く、「この機能も入れておいたら便利じゃないか」というように、どんどん要件が膨らんでいったんです。もちろん、単体単体の要件としては実装できるのですが、実際に組み合わせると機能的に矛盾が出てくる部分が出てきます。また、検討の過程でお客様側の担当者が2、3人変わるという状況もありました。Asprovaの難しさで断念された方もいらっしゃいました。
そんな中で、状況を打開できたきっかけがあったのですね。
花井 はい。お客様の中に、“業務上の本質的な課題は何で、それに対して最低限どういう機能の設定をすればいいのか”という観点で考えてくれる方が現れたんです。その方は、Asprovaの細かい設定を追求するのではなく、業務改善の観点から落としどころをうまくつけてくれました。
セールスマーケティングチーム花井の写真

「それ以上に嬉しいのは、最初から真摯に取り組んでくださったお客様の成功が、他の部門の成功にもつながっていったということです」

具体的にどのような効果が出たのでしょうか?
花井 まず目に見える効果として、8時間かかっていた計画立案が30分程度で完了するようになりました。そしてそれ以上に重要だったのは、計画の精度を上げて、それに対して実態の精度も上げて、さらに計画精度も上げていくという好循環がお客側で生まれたことです。
それは素晴らしい成果ですね。現場の方々の反応はいかがでしたか?
花井 計画立案業務だけでなく、生産現場の方でも変化がありました。実際の計画精度を高めて作業指示を出し、実態との差があれば「なぜそうなったのか」を分析する、いわゆるトヨタのカイゼン活動に近い取り組みができるようになったと言っていただきました。
その後、企業様の中でより多くのご購入をいただけるようになったのですか?
花井 はい。その苦労した1本を皮切りに、最初の3年で3、4本程度だったものが、6年目には気づいたら50本を超えていました。転機となったのはお客様の社内発表でしたね。Asprovaの効果について発表いただく機会があり、それを聞いた社長が「そんなに成果が出るんだったら、いろんな部署でやったらいいじゃないか」と言ってくださった。そこから事業部長レベルの方々が推進してくださるようになり、さらなる展開が進んでいきました。
その成果を見られて、花井さんはどのようなお気持ちでしたか?
花井 今となっては最初の経緯を覚えている人も少なくなっているかもしれませんが、あの苦労した最初の一本があったからこそ今の展開があると思うと感慨深いものがあります。当社のビジネスの視点で見てもとても大きなお客様になっていますが、それ以上に嬉しいのは、最初から真摯に取り組んでくださったお客様の成功が、他の部門の成功にもつながっていったということです。

Asprovaを使う喜びが自然と広がる、そんな好循環を目指して

セールスマーケティングチーム花井の写真
現在のAsprovaの評価についてはどのようにお感じですか?
花井 20年前とは違い、今はいろんなアプリケーションやサービスがある時代です。その中でもAsprovaが高く評価されるというのは嬉しいですね。特に、お客様から「この機能がない」と言われたときに、「では開発しましょうか」と提案できる。それは私たちの強みだと思います。
今後の展望をお聞かせください。
花井 製造業の生産スケジューリング業務がより良くなるよう、パートナーさんと一緒にAsprovaの普及活動を進めていきたいですね。製品を単に提供するだけにとどまらず、使って喜んでいただき、その喜びをお客様自身がさらに広めたくなるような、そんな好循環を作っていければと思います。これからも製造業の課題解決に貢献し続けられるように努めていきます。
ありがとうございました。