生産計画に現実味を持たせるための「副資源」~作業者や金型の割り当て~

2023.02.24A1:生産計画・スケジューリング

最近ではオンライン化が進みましたが、以前は何か話し合いたい時に会議室を予約する必要がありました。会議室だけならまだしも、プロジェクターも使用したい時はその利用状況も見なければなりません。数に限りがあるプロジェクターを、会議室を使いたい時間帯に予約するのは一苦労だったようです。

会議室とプロジェクターのような関係は、実は生産スケジューリングにも存在します。Asprovaの用語では機械のことを主資源、作業者や金型のことを副資源と呼びますが、今回のテーマは『主資源』と『副資源』の関係です。

現場には副資源という制約がある

生産計画を立てる時は、どの品目をどの機械で作るかを決めます。作る順番によって生産効率が変わりますから、品目と機械の割り当てを考えるだけでも大変ですが、これだけでは計画として成り立ちません。

なぜなら実際に機械を動かすには作業者が必要だからです。金型や治具を使用する場合もあるでしょう。ただし金型には数に限りがあり、作る品目によって金型も変わります。さらには作業者によってできる工程とできない工程があります。

冒頭の会議室とプロジェクターのように、計画立案者は金型や作業者の空き状況を見ながら、どの機械にどの作業者や金型を割り当てるべきかを考えるわけです。そうしないと、「機械は空いているが、金型は他の機械で使用していて生産に着手できない」という事態が発生します。

このような制約を考慮しながらの生産計画は、工程を熟知しているベテラン社員にしかできないことが往々にしてあります。計画立案が属人化してしまう要因です。

副資源を制約にしたスケジューリングを簡単に

生産スケジューラは、これらの制約を加味した計画を自動立案できます。具体的にはどのようなことが実現できるでしょうか。

現場によって考慮すべき副資源は異なりますが、実現できる要件を一部取り上げてみました。

たとえば、切削機は特定の作業者しかできない場合、その作業者が勤務している時間帯に切削機の作業を割り当てるように設定できます。

こうした副資源の制約をシステム上に落とし込むことで、いままではベテラン社員しかできなかった複雑な計画も瞬時に立案できてしまいます。

もし生産計画を立てる時に金型や作業者などがネックになっているなら、生産スケジューラに落とし込めないかを考えてみてはいかがでしょうか。

(了)


技術革新や予測不能な外的要因に迅速に対応できるよう製造業務においては、より一層生産プロセス全体の改善と生産効率向上が求められています。 データやデジタル技術を活用し、生産リードタイム短縮や在庫・コスト削減などを実現する製造現場におけるDX推進の一つとして、生産スケジューラの導入がカギとなります。 次のページでは、生産スケジューラ導入によって具体的にどのような業務改善が実現したのか導入企業の事例もご紹介しています。ぜひご参考にしてください。 img_banner_aps
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