在庫が不足する“その時”を予測する~Asprova新機能紹介
2026.01.28A3:生産スケジューリングの悩み相談生産スケジューラAsprovaは、常にお客さまの声を聞き、要望を伺って新機能を付け加えています。今回は、Ver.17.9で搭載された内部関数「CalcInventoryReachDate」機能について紹介します。
在庫について計算し、過不足のタイミングを教えてくれる
Inventoryとは在庫のこと。文字通り、在庫について計算し、過不足のタイミングを教えてくれる機能です。在庫は多すぎるとさまざまな問題を起こします。なるべく低位に保つ方が採算が向上します。しかし減りすぎて、安全在庫を下回ってはなりません。
この機能を使えば、特定の品目に対して、希望の在庫量に達する日時を予測して、知らせてくれます。つまり発注点や安全在庫などを割り込む日時を取得できます。逆に、在庫が増えて適正量を突破してしまいそうな日時を取得することもできます。
これまでのAsprovaの機能でも在庫の計算はできるのですが、設定の手間と、計算のコストが大きいので、お客さまからの要望に対し、ビジネスパートナーのみなさんは苦労していました。
あるパートナーはこう言います。「展示会で、計画変更に連動して未来在庫の推移が把握できます、とグラフを示せば、来場者から高評価を得られます。ところが実際にスケジューラが稼働している工場で、グラフを見て在庫切れがいつ発生するかを見つけるのは、品目数が多く、大変なのです」
新たな機能はこうした悩みを解決します。図示するとこうなります。
例:ある品目(Item C)に対して、在庫量が初めて250個を切る日時を尋ねます。
すると6月22日の午後という答えが返ってきます。

開発者のリン・シャーマンさんは「ドイツと国内のビジネスパートナーから要望があり、開発に着手しました。やりたいことが結構はっきりしていたので、難航することはなく、2024年12月にリリースすることができました」と振り返ります。「細かいこだわりもあります。例に挙げているのは、在庫が増えて指定の量以上となる日時を示す機能です。それ以外に、在庫が減っていき指定の量を下回った時期、増減問わず指定の量に等しくなった時期など、計5種の演算子に対応できるようにしました」とのことです。
在庫リスク情報を共有も
この「CalcInventoryReachDate」機能を利用すれば、お客さまの必要に応じ、いろいろなことが可能になります。あるビジネスパートナーからは、「在庫リスクがあり、対応が必要な品目一覧」を工場内で共有し、対策を打つ仕組みを構築できるのでは、というアイデアが示されました。資源ガントチャート上に、開始日時の主要原料品目の在庫数を表示するということもできるといいます。
これまでのAsprovaでは、在庫数量を割りこむタイミングを計算するのに、作業入力指図や品目時系列を使う必要がありました。発注点を割り込む日時を手軽に計算できるようになるメリットは大きいと思われます。リリースの後、複数のビジネスパートナーから、この機能がすでに現場で活用されている旨が報告されています。Asprovaは、今後もユーザーやビジネスパートナーの声を大切に、新機能を組み込んでいきます。
コラム編集部
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