MTO(受注生産)

オーダーを受けて生産を始めるのが受注生産。受注生産も実需発生時点で組立を開始するのか、部品や資材の調達から始めるのか、開発設計から始めるのか、いろいろある。
というナショナル自転車や、
というソレクトロン社。これらはサプライチェーンの新しいモデルが、マーケティングモデルとして創造されたビジネスモデルの例である。


 オーダーを受けて製造することは、実需が確定した時点で生産を開始するMTO(メイクツーオーダー:受注生産)ことから、実需(デマンド)に引っ張られて(プル型)サプライチェーンのオペレーションが開始することになる。その対極をなすビジネスモデルが、ストックをするための生産(MTS:見込生産)で、押し込み(プッシュ型)生産である。実需によって組立を開始するBTO(ビルドツーオーダー:受注組立)やATO(アセンブルツーオーダー:受注組立)も同様である。
 受注生産にも、実需が発生した時点で準備された部品を組立てる作業を開始するのか、または資材・部品の調達から開始するのか、さらに逆のぼって開発設計(エンジニアリング)からスタートするのかによってさまざまなモデルがある。
 受注後組立てるのは、ATO(アセンブルツーオーダー:受注組立)で、開発設計から開始するのはETO(エンジニアリングツーオーダー:受注開発)である。ゼネコンの建設やエンジニアリング会社のプラント建設などは、ETOに分類される。
 MTO、BTO、ATO、ETOなどのプル型の生産形態は、製品仕様に対する生産数量が単一か少数の組立産業のビジネスモデルで、建設、プラント、航空機、船、橋……などがその例である。これらは、サプライチェーンマネジメントからみれば、顧客との契約納期を守ること、また営業上でみればリードタイムが短縮できれば競争優位になることは確実である。また、生産数量が増えても、SCMソフトや情報技術によるMTOやATOのモデルで、従来はMTS(見込生産)していたプッシュ型製品をプル型に切換えることが可能になれば、大きな事業機会の創出につながる。
 デルコンピューター社によるパソコンの受注後組立(ATO)や、ナショナル自転車のスポーツバイシクルなどは、製品の多様化とATO、BTO、ETO、さらに新しいマーケティングとのマッチングが、新事業モデルを創出した事例である。
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