SCC(サプライチェーン協議会)

サプライチェーンの標準となるモデルを開発・促進し支援する米国発の組織。キーとなる活動は業際的なSCORの開発。


 SCC(サプライチェーンカウンシル:サプライチェーン協議会)は、非営利団体として独立したサプライチェーンに関する組織で、業界を越えて標準となるSCOR(サプライチェーンオペレーションズ・レファレンスモデル)を開発・促進し支援している。SCCの運営やSCORのメンテナンスは、SCC会員からの会費でまかない、会員はその成果をいち早く知ることができる権利を有するなど多くの特典がある。
 SCCは一九九六年から一九九七年にかけて、以下の先駆的企業の代表メンバーによる草の根運動として設立された。アドバンスド・マニュファクチャリング・リサーチ(AMR)、バイエル、コンパックコンピュータ、PRTM、プロクター&ギャンブル、ロッキードマーチン、ノーテル、ロックウェル・セミコンダクター、そしてテキサスインスツルメンツである。
 SCCの運営は会員から選出された一二人からなる役員会(ボードオブディレクター)で行なわれ、任期は二年間で、一年で半分ずつのメンバーの交代が行なわれる。
 SCCのキーとなる活動は、業際的なSCORを開発することである。SCORの原形は、AMRとPRTM(ピッテグリオ・ラビントッド&マックグラス)が約七五社の大手製造企業からの要請に基づいて開発したものである。SCCではAMRとPRTMがサポートメンバーとして残り、SCORはSCCに引継がれている。SCORモデルから得られる興味深い成果は、ソフトウェアのモデリングツールである。
 APICS(アメリカ生産・在庫管理協会)は、サプライチェーンマネジメントに興味をもち、SCCのSCORがAPICSのメンバーの教育に使えるかどうかの検討を行なっている。さらに、SCORはアメリカのナショナルスタンダード(ANSI)、そして将来は国際スタンダード(ISO)として提示していくことを目標としている。そのためにも大手のビジネス雑誌や新聞社を巻き込んだPR活動、およびインターネットウェブサイトに力を入れている。
 SCORは企業間のビジネスプロセスが連なるサプライチェーンのモデルで、PLAN(計画)、SOURCE(調達)、MAKE(製造)、DELIVER(納入)の四つのプロセスカテゴリーをベースにし、それぞれのカテゴリーの中でいくつかのプロセスに分類している。さらにそれぞれのプロセスカテゴリー毎に、全体のインフラを供給するプロセスを定義している。
 また、このようなビジネスプロセスの分類・体系化と、プロセスの要素として特定化されたプロセスエレメントに対してベストプラクティスを定義し、それをサポートするソフトの特性を記述するという試みも行なわれている。

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