データを拝見いたしました。確かに無限能力で割付けていますが、リスケジュールに
時間がかかっています。9万作業で40分もかかっていますね。

これは、開始日時と終了日時がまったく同じ作業がたくさん、1つの資源に割りついて
いるためです。

無限能力で割付けていることも理由の1つですが、多くの作業が、まったく同じところに
まったく同じリードタイムで山積みされています。このような状態になっている山の
すぐ横に別の作業を割付けるとき、通常時に比べてかなり計算量を要します。

なぜかというと、1つの作業を割付けるとき、その付近の作業との組み合わせにより、
前後依存段取り(品目段取りなど)が発生するかどうかをチェックする必要があるのですが、
製造開始日時がまったく同じ作業がたくさん山積み割付されていると、それらの
山積まれた作業1つ1つに対して前後依存段取りをチェックしなければ行けないからです。
1秒でもずれていれば、チェックしなくていいことになるのですが、このデータのように
きっちり同じ日時に山積まれていると、前後依存段取りがその分行なわれます。

作業を割付けるたびにそのチェックを行なっていたため、指数関数的にチェック回数が
増えていました。今回頂いたデータでは、幸い前後依存段取りの設定はなかったので、
この場合は計画パラメタクラスの「前後依存段取りの設定を適用する」を
「いいえ」にする
ことにより、チェックを省略することが出来ます。

実際にやってみると、想定内のパフォーマンス(3分程度)で収まりました。