工場の状況によって、作業指示を全工程に対して発行する必要がある場合もあれば、一部の工程に対してのみ発行すればいい場合もあります。まずは、作業指示のそもそもの役割を考えましょう。これは基本的に以下の情報を伝えることです:

 1 適切な製造品目、数量
 2 適切な投入日時
 3 適切な処理順番
 4 適切な資源(設備/人員)の割り当て

そういう意味では、指示発行が以下の工程に対して必要と考えられます:
 1 初工程(適切な製造品目、数量、投入日時、処理順番など)
 2 合流工程(適切な製造品目、数量、投入日時、処理順番など)
 3 作業の処理順番がFIFOじゃない工程(処理順番など)
 4 複数の候補資源がある工程、あるいはその前工程(資源の割り当てなど)
 5 多台持ちで、作業員が全ての設備の状況を監視しきれない場合(処理の順番、資源の割り当てなど)

決まった道を単にFIFOで流れて行くような工程では、作業指示を発行しなくても充分運用できる場合が多いです。