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生産管理システムの機能別体系

企業の中には、販売システム、経理システムなど、いろいろなシステムが存在する。この中で生産管理システムは一般にILL-STRUCTUREDなシステムといわれている。これは人事や会計システムのようにその構造が比較的明確なWELL-STRUCTUREDなシステムと比べると、その中に不確定な部分が多く、各企業の管理レベルにも差があり、なかなかパターン化しにくいということである。
またシステム構築についても、これらのシステムの中で生産管理システムは最も難しい部類に属する。これは、システムが不透明なことにも起因するが、そのこと以上に、システムに関連する部門の数が多く、その利害の絡んだ調整が難しいからである。図3に生産管理システムと各部門との関連を示してある。顧客からの受注情報は、販売を通して工場へ渡される。工場では一般に業務部門がこの窓口となり、計画部門と共に生産計画を作成する。この計画を基に購買計画や加工・組立計画が立案される。この時に関連する部門は資材、購買、外注、倉庫、加工、組立、設計など、実際の生産業務に携わるほとんどの部門が関係してくる。
このように生産管理システムは不透明でわかりにくく、かつ各部門の思惑が絡む、つくりにくいシステムということができる。
ここでは、生産管理システムに関連する各部門の業務に焦点を当てて、そこで発生している問題点を明らかにし、これを解決すべき生産管理システムの機能について述べ、かつその中で重要な用語を抽出して体系図として示す。

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図3 生産管理システムと各部門との関連

出典:JIT経営研究所 平野裕之著

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