サプライチェーンの範囲

サプライチェーンの範囲

 例えば、自動車生産のサプライチェーンといった場合、本質的には鉱山から金属の原材料を採掘する場面から、販売店でお客様に車を販売する場面までが含まれます。しかし、SCMを行う場合、管理範囲として、全体を1つのサプライチェーンで扱うことは現実にはできません。その一部分を管理範囲とします。また、部署間、会社間などの諸問題や複雑性のために、以下のように、物流計画・生産計画・調達計画を分けて管理することもよくあります。
●物流計画 (需給調整)

 上図は最終組み立てをして製品が完成してから、顧客に配送されるまでの多層DCの物流サプライチェーンです。顧客C1からC8が需要側、工場F1, F2が供給側です。このサプライチェーンで需給調整をします。顧客に直接面していますので、顧客満足度の向上や会社の利益にとって、最も重要な部分です。
●生産計画

 上図は、グローバルな複数生産拠点で生産する場合の多層工場のサプライチェーンです。物流センターD5, D6からの需要を工場F1, F2でどれだけ生産するか、工場F1, F2からの需要を工場F3, F4でどれだけ生産するかを生産配分します。
●調達計画

 上図は、グローバル調達をする場合のサプライチェーンです。工場F3, F4の需要を、サプライヤS1, S2, S3, S4でどのように割当て、または、配分して調達するかを計画します。
 上記いずれも、川下が需要側で、川上が供給側です。物流計画の範囲を需給調整と呼ぶ場合が多いですが、本質的には、物流計画、生産計画、調達計画はすべて需給調整であり、SCPで計算するときは、論理的にはすべて同じです。
 SCMをIT化するには、部署間、会社間などの問題や複雑性の問題を考慮して、管理対象となるサプライチェーンの範囲を決める必要があります。

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