生産管理の基本~QCDとは?~
2021.01.14A0 生産管理QCDとは何か。
QCDの優先順位は?
QCDの改善はどのようにして行う?
以上、3点についてご説明します。
QCDとは
Quality(品質)
Cost(コスト)
Delivery(納期)
製造業において生産管理を行ううえで、重要なこの3つの要素の頭文字からなる造語が、QCDです。
QCDを改善することで、顧客満足度を向上させることができると言われています。
QCDの優先順位
QCDの中でも最も優先順位が高いのが、「Quality(品質)」です。
どれだけ納期が短く、どれだけコストが安かったとしても、顧客が望んでいる品質の製品を提供することができなければ、顧客満足度の向上にはつながりにくいでしょう。
QCDを改善する際には、「品質ファースト」であることを意識しておくようにしましょう。
どのようにして改善するか
QCDの各要素はお互いに、影響しあうトレードオフの関係性になっています。
たとえば、品質を上げようとすると、納期が長くなってしまったりコストが高くなってしまったりしてしまいがちです。
コストを抑えようとして、品質が犠牲になってしまうこともあるでしょう。
もちろん例外はありますし、トレードオフを最小限にする努力が必要なこともあるでしょう。
しかし、基本的にはこのような傾向があるということを念頭においておくようにしましょう。
そのため、QCDを改善する際には、品質、コスト、納期の各要素単体での個別改善ではなく、QCD全体をバランスよく改善していくようにする必要があるのです。
以下に具体的な改善についてご説明しますので、それぞれをバランスよく改善していくようにしましょう。
Quality(品質)の改善
製品の品質合格ラインを徹底します。
場合によっては、品質合格ラインの見直しが必要なこともあるでしょう。
この品質合格ラインに満たない製品に関して改善を加えていきます。
合格ラインを超えることができる製品の割合を向上させることにより、品質は改善していきます。
Cost(コスト)の改善
金銭的もしくは人的コストを基にして、定められた納期や品質を達成するための予算を決定します。
人件費や原材料費などのコスト面に変動があることもあります。
品質・納期の改善を行うとともに、予算がオーバーすることのないように、コストの改善をしていきましょう。
Delivery(納期)の改善
出荷までの生産工程を基に、工数を算出し、スケジュールを立てていきます。
進行がスケジュール通りに行われているかを常に確認し、納期に間に合うように調整・改善を行います。
これら3つの要素をバランスよく改善することにより、QCDが改善され、顧客満足度の向上につながります。
これら3つの共通点として、これらはすべて「生産開始から出荷まで」のプロセス管理であるということが挙げられます。
つまり、生産プロセスに無理のない最適な状態を目指すことが、そのままQCDの改善につながると言うことができるのです。
おわりに
以上、生産管理の基本である「QCD」について、ご説明しました。
要約すると、
QCDとは、
Quality(品質)
Cost(コスト)
Delivery(納期)
製造業において生産管理を行ううえで重要なこの3つの要素の頭文字からなる造語のことです。
QCDの中で最も優先順位が高いのが、「Quality(品質)」です。
どれだけ納期が短く、どれだけコストが安かったとしても、顧客が望んでいる品質の製品を提供することができなければ、顧客満足度の向上にはつながりにくいでしょう。
QCDを改善する際には、「品質ファースト」であることを意識しておくようにしましょう。
QCDを改善する際には、品質、コスト、納期の各要素単体での個別改善ではなく、QCD全体をバランスよく改善していくようにする必要があるのです。
QCDを改善し、より高い顧客満足度を実現できるようにしていきましょう。
コラム編集部
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