●製造BOM
マスタ情報は生産スケジュールをするための基礎データです。マスタ情報には、一般的に、以下の3つがあります。

①工順・・・工程の順番を指定する
②部品表・・・入力する品目を指定する
③資源能力・・・機械の標準時間などを指定する

製造BOMは、この3種類のマスタ情報を統合化させたマスタです。従来は、これらのマスタを別々に登録していたため、登録しにくく、また、内容の確認も面倒でした。製造BOMは、1つのスプレッドシート状の入力画面から、すべてのマスタを登録できるため、登録が簡単で、確認も容易になり、登録ミスなども減少できます。

●使用指図
使用指図は、統合マスタの1つの構成要素で、工程で使用できる資源と、その資源で処理したときの前段取り時間、製造時間、後段取り時間などを指定します。代替資源を登録したい場合は、複数の使用指図を指定します。

●入力指図
入力指図は、統合マスタの1つの構成要素で、工程へ入力する品目、数量、前工程との時間関係(重なり方法、重なり時間MIN)などを指定します。

●出力指図
出力指図は、統合マスタの1つの構成要素で、工程から出力される品目などを指定します。通常は、工程から出力される品目は主産物1個で、暗黙的に決まるため出力指図は省略可能です。但し、副産物を登録する場合には、出力指図を複数指定することができます。

※Asprova Ver.3以前は統合マスタと呼んでいましたが、Ver.4から製造BOMという名前に変更になりました。