生産スケジューラのAsprova
 

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業種別ソリューション事例 - 水質分析・土壌分析

株式会社東海テクノ 様

ASPROVA導入事例 --- 株式会社東海テクノ様 ---

[会社案内の一部: お客様の納期を守るツールを活用しています]

会社の概要

 株式会社東海テクノは、水質分析・土壌分析などの環境調査を専門に行っている。 既存の「公害」関係から土壌汚染やシックハウスなどの健康関連へ領域が広がり、同社への調査依頼も年々増加の一途をたどっている。そのような環境下で、測定・調査のファクトリー化、すなわち、製造工場と同様な、QCDS( Quality, Cost, Delivery, Service )を追求し、お客様への高品質、低コスト、短納期でありながら付加価値の高いサービス提供を実現している先進企業である。

導入前の課題

 環境への意識が高まる中で、数年前から特に土壌汚染調査の仕事量が増大してきた。土壌分析は多量検体・短納期をその特徴としている。 営業がこの仕事を指定納期までに納められるかと納期管理者に聞くと、「難しいと思う」という答えが返ってくることがある。しかし、根拠は何かと言えば、確信のある根拠はない。 無理を重ねてのミスや納期遅れの信用喪失リスクを考えると、「できません」と答えた方が納期管理者にとっては安全だからだ。 市田社長は、そのような状況を見るにつけ、「営業が1年も、2年もかけて開拓した顧客からやっと頂けそうな仕事なのに断らなければならないなんて、営業としては断腸の想い。 機会損失を避けて今後の受注増大に対応するためにも、もっと論理的に判断できるツールの有無が生命線になるな」 と考えた。
 また、検査業務の複雑化、受注規模の増大とともに、納期・人・計器機材の最適な組合せを人間の手で管理することはもう限界であると感じていた。  そのころは作業者に対して、今後検査予定の検体が指示されるが、先のアバウトな必要工数しか把握できていなかったため、検体が残っていれば納期までの余裕に関係なしに、残業してでも出来る限りロット中の数量を増やして分析を完了していた。 しかし、翌週は余裕であったという状況もあり、不必要な残業や計画的な人の配置ができないなどの問題もあった。  市田社長は、これらを論理的に判断できるツールが欲しかった。

[市田社長(右)と、環境事業部 戸田係長(左)]

ASPROVA導入の経緯

 2002年ごろ、市田社長(当時、専務取締役)は、業務改善の為に生産スケジューラーの導入を検討。市田社長自らインタネットで生産スケジューラーを探し、ASPROVAを見つけた。受注生産型の企業にも適応でき、世界に冠たる日本の製造業で一番使われているというASPROVAなら間違いないだろう、逆にそれに仕事を合わせてやろうという判断で導入を決定。周辺の補助アプリは、アマノシステムが開発し、ASPROVAの販売特約店であるNECソフトウェア中部が総合指導にあたった。

導入プロジェクト ---苦心した点、工夫した点---

  検査のオーダを商品として、分類すると、よく使われる商品数(項目と試験法の組合せ)は800以上になる。これをマスタ登録した。まず、苦心したのは、工程をどのくらい細かいレベルまで入れるか、ということであった。最初は、人か制約機材の変わる可能性が少しでもある工程を全て登録したが、これでは細かすぎてうまく運用できなかった。スケジュールする工程の最適な分割単位を求めて試行錯誤した。
 計画パラメータの重みの設定にも、苦心した。重みの設定は、「こう設定すれば、確実に望ましい結果がでる」という方法がないため、いろいろな設定を試して、一番結果が良かったものを使うことにした。
 複数の検体を最終的には分析機器で一度に計量する工程が多いため、最初は炉資源を用いた。しかし、リスケジュールの結果を見ると、作業のまとめ方が思うようにいかなかった。そのため、炉資源をあきらめて、多重資源に変えた。そして、単に山積みした結果を現場に指示として出し、現場の判断でまとめを決定するようにした。
 作業指示書にも工夫をした。例えば、各作業に「=>」「<=」マークを表示した。「「=>」マークは、後工程があるので急げ。「<=」マークは、前工程があるが、まだ終わっていてないので、すぐには着手できない。ブランクは、前工程も後工程も制約されていないため急がないが今日中に完了せよ。」という具合である。作業指示は、今日するべき事のリストであり、 (従来は明日以降の作業もリストされていた)作業の順序と時刻は表示するが、目安として参考にする程度である。作業指示書のマークを見て、例えば、「=>」マークの作業を先に処理し、次に、ブランクマーク、次に「<=」マークの作業を処理するなど、現場の裁量で作業の順番を決定する。  また、社員の仕事には分析以外に日次や週次での定期作業があるので、これらの作業も条件登録をして最適な資源に割り付けられるようにした。

[検査機器]

運用手順

 ①8:00~ 作業者別日次分析指示書を印刷・配布。
 ②日中  緊急品取込み、納期回答ジョブの納期固定化、仮受注シミューレーション。
 ③16:00~ 実績入力、JOB取り込み、リスケジュール、納期遅れ・負荷確認など。

随時、月次作業

  資源マスタメンテナンス ・カレンダ、シフトメンテナンス ・ボトルネックチェック ・稼働率チェック ・原価チェック/価格更新

導入効果

① 受注案件に対して、納期に間に合うかどうかの判断や納期回答が即座にできるようになった。しかも、納期に間に合うようなシフトのシミュレーションを通じて前もって指示が出せるようになった。 (現在3ヶ月先まで) 
② 残業が大幅に減少した。 今日はこれだけやればよいと指示がでる。これにより、従来のアバウトな納期不安からの現場裁量での残業はなくなった。また、ある日ある人はやる作業がないことがわかる。その場合は、管理者は他の仕事や課題解決活動の指示ができる。 忘れずに行う必要のあるルーチン外の作業や、時間のかかる標準作成作業が有効期限から自動割付されるようにしたことも仕事の精度や残業低減に貢献した。
③正確な原価もわかるようになった。 スループットがわかることで、値引きの幅もわかる。原価計算は、ASPROVAの周辺プログラムとして開発した。
④ ボトルネック工程がどこで、それは人に起因するのか機材数に起因するのかが負荷解析でわかるようになった。 これにより教育計画や購入計画のプライオリティが管理できるようになり、また改善ポイントも具体的に検討することができるようになった。

[ASPROVA操作の様子]

成功のポイント

 ・自社のやり方に合わせたソフト開発をするのでなく、優秀なソフトに合わせた仕事の仕方を模索した。
 ・社長自身で単にスケジューラーとしてでなく経営戦略ソフトとして導入を決定し、中に入って推進した。
 ・無理なことはしなかった。具体的には、以下の点
  ①最初は、比較的人員計画が簡単なダイオキシン分析のみをスケジュール対象とした。
  ②設定する工程は適当に単純化した。
  ③実績入力は、現場ではなかなかできなかったので、現場で指示書にチェックされた報告を、生産管理でまとめて入力した。
  ④バッチ(まとめ)処理する工程では、炉資源を使わず、多重資源でスケジュールした。
  ⑤作業指示において、作業の順番や開始時刻などは、参考程度に指示して、作業順序やバッチ処理のまとめ方などは、現場の裁量にまかせた。

現状の課題

 ①ダイオキシン分析以外の最適化の精度を上げたい。 但し、作業員が多いためマスタ設定は、より大変になるのがネックである。
  [アスプローバ社コメント] 人員が簡単にマスタ設定できる機能が今後の開発候補入っている。
 ②実績は現場で作業報告を手書きして、生産管理担当者が入力しているが、これを現場で簡単に間違いなく入力できるようにしたい。

Asprova2003へのバージョンアップで効果が出そうなポイント

 現状は、ASPROVA Ver9を用いているが、Asprova2003に移行した場合のメリットを以下に示す。
①統合マスタ
 現在は、資源能力テーブルと部品表テーブルを別々に入力していて面倒であるが、Asprova2003では、統合マスタだけに入力すればよいので、簡単になる。また、現在は、不要な工程もスケジュール対象になっており、担当者が必要な作業かどうか判断している。Asprova2003では、ある工程が必要であるかどうかを自動で判断できる。
②炉資源
現在は、炉まとめの最適化ができないため、多重資源を用いている。Asprova200でも、現在は炉まとめの最適化機能はないが、次期開発候補の上位に上がっているため、近い将来可能になる予定である。
③プロパティ追加
 現在は、ガントチャート上での表示のため、現在は利用してはいけないフィールド(データ項目)に情報を埋め込んでいる。Asprova2003では、ユーザがプロパティを自由に追加できるため、ユーザのフィールドの追加は自由自在である。
④データ交換の時間
 現在は、ASPROVA 立ち上げ時データ変換等でやけに時間がかかる。Asprova2003では、フィールドマッピング機能で本当に必要なフィールドのみをインタフェースできる。また、マスタ情報などがAsprova2003上で入力・保管できるため、データ交換の時間は短縮される。
⑤計画パラメータ
 現在は、計画パラメータの重みの設定を過去良い結果が出た1つの設定値を用いている。Asprova2003では複数の計画パラメータでリスケジュールを連続的に実行して、各計画パラメータでスケジュール結果が表示され、もっともよい結果のスケジュールを選択できる。これにより、作業員の負荷をなるべく一人に集中するのか、全員に分散するのか、その中間にするのかを、一回の操作でスケジュールして、比較・選択できるようになる。
⑥スケジュールする作業の絞込み
 現在は、割付ける作業の絞込みが自由にできない。Asprova2003では、式を用いて任意の条件で可能である。

システム環境

  スケジューラエンジン:ASPROVA Ver.9
  フロントエンド:Microsoft ACCESS
  データベース:SQL Server
  開発ベンダ:アマノシステム

●会社情報

株式会社東海テクノ様 http://www.tokai-techno.co.jp/
本社 〒510-0023 三重県四日市市午起二丁目4番18号
設立 昭和47年12月
資本金 50,000,000円
代表取締役 市田 淳一
従業員 90名

訪問場所:東海テクノ殿四日市分析センター
面談者:市田社長、環境事業部 戸田係長
協力 : NECソフトウェア中部
執筆 : 高橋邦芳 訪問 : 2005年6月24日

★東海テクノ様、ご協力ありがとうこざいました★


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